わかってるんだ
僕が貴方の期待に添えない粗悪品だって
貴方の視界に入る事も同じ世界にいる事も許されない程の劣悪種だって
知ってるんだ
わかってるんだ
でも
それでも
僕は貴方のそばに行きたい
貴方のそばにいたい
貴方に似たモノを見かけると泣きたくなる
だってそれにはいつもそれに選ばれた人がそばにいるから
僕は貴方のそばにいられないのに、その人達は貴方に似たモノを手に入れてる
いつか本当に貴方の物になってしまうかもしれない
そう思うと気が気じゃなくなる
僕は劣悪です
でも
それでも
貴方のそばにいたいんです
そう懇願しても貴方には届かないの?
この声は貴方に届かないの?
僕のこの願いはどこに行くの?
わかってるんだ
僕の声は貴方に届かないし
僕の願いは叶わない
ただ、貴方のそばにいたい
それだけなのに
僕が劣悪だから
僕が僕だから
だから貴方を手に入れられないし
貴方に選ばれもしない
こんな寒くて暗い狭い場所
廃棄処分を待ち続ける僕に
貴方は微笑んでくれますか?

(c)Kyouzaki